◆大津・三井の北院、ひっそりとびわ湖を望む法明院
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◆大津・三井の北院、ひっそりとびわ湖を望む法明院とフェノロサの墓
皇子山公園の山手に、鬱蒼とした森の中に静かに佇む庵がある。
庵の名を法明院という。
法明院は、山内唯一の律院として、享保八年(1723)に義瑞律師性慶によって開かれました。
書院前面の緩傾斜地には、琵琶湖を見下ろすように池泉廻遊式の借景庭園が営まれている。
またその奥にはフェノロサの墓がある。
◆フェノロサの墓と法明院からの景勝
フェノロサ(1853-1908)は明治時代にアメリカの御雇外国人教師として来日して東京大学で哲学などを教えるかたわら、日本美術の真価をアメリカ・ヨーロッパに紹介し、その振興に務めた日本美術界の恩人といわれる人物だ。
フェノロサは、法明院からの景勝をこよなく愛し、「どうしても琵琶湖の見えるこの土地で死にたい」という生前の遺言を残していた。
フェノロサは、ロンドンで客死し、その遺言どおり、法明院のこの地に墓が立てられ、法明院には生前愛用した天体望遠鏡・地球儀・テーブルなどが保存されているそうだ。
◆大津・三井寺の北院、法明院
◆法明院の池泉廻遊式借景庭園
◆フェノロサの墓
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